231021

毎年一度は必ず(と言っていいほど)公共の場で貧血を起こし気を失っている。
さすがに迷惑をかけすぎているので病院へ行こうとは思っているが、その前に一度備忘録として残しておく。


【実録】本当にあった怖い貧血失神


11時、大学へ行くため家を出る。朝から生理で少しお腹が痛いがいつもと同じレベル。生理痛は軽い方なのでちょっとしんどい日でもお腹痛いなぁ…で済むタイプ。今日はいつもより少しだけ経血が多かったが気にするほどでもなかった。

駅に着き電車を待つ。ここでいつもよりお腹の痛みが引かないことを感じる。座らないと大学に辿り着けないかもしれない…と思う。でもまぁ大学には行けるだろうと思っている。

電車に乗る。運良く席が空いていたので速攻座る。腹痛はどんどん増していき携帯を見る気にもなれず目を閉じて俯き音楽に集中する。

1駅経つ。急に気持ち悪くなってくる。吐き気と腹痛のダブルパンチでこれは今立ち上がれないやつだ…と察する。しかしまだ余裕ありで座れててよかった〜の気持ちが強い。

2駅目に向かう途中で違和感を感じる。貧血の時のアレになりそう…目の前が少しずつ紫がかっていき音楽が遠くに聞こえてくる。寒気がする。吐き気と腹痛も依然止まらない。あ、これ、倒れるやつだ…とようやく焦る。しかし座れているのでどうにかなるのではないか?の思いもある。とりあえず駅に着くまでは耐えなきゃいけないので我慢する。


ここからは正直どれくらいで何駅経ったのかがわからない。時系列に書く。


目の前が紫がかった後、ライトグリーンと黒の斑点で目の前が埋まる。徐々に視界が狭くなる。音楽がもっと遠くに行き、モスキート音が響き渡る。音楽は夢の中で聴いているような感覚。モスキート音が強い。吐き気がどんどん増してくる。腹痛もビッグウェーブがやってくる。ここで意識を飛ばそうか悩む。生死ギリギリのラインで意識を保つ。下を向くと吐きそうなので上を見上げるような形で窓ガラスに頭を当てる。休日の昼間で客も少なかったので気持ち足を伸ばした(つもりだが、みっともない伸ばし方になっていた気がする)。視界が狭くなっている限り立ち上がることすら無理なので降りられない。とにかく体調がマシになる瞬間を待つ。どんどん視界が狭くなる。マスクをずらして呼吸を意識したが何をしても無理だった。どんどんどんどん視界が狭く暗くなる。

少し気を失った気がする。戻ってきてもまだ視界が狭かった。いつもなら気を失った後はすぐ普通の状態に戻れていた。今日はおかしいとようやく気づく。吐き気>腹痛になりとにかくこのままだと吐きそうだと感じる。一旦持っていたお茶を辛うじて飲む。気持ち悪い。でも飲まないと死んでしまう。2口ほど飲んで身をだらんとさせて少しでも回復することを願うのみだった。

徐々に視界が元の広さに戻りはじめ、目の前が紫色の状態にまで戻すことができた。全身から汗が吹き出ていて気持ち悪かった。顔もびちゃびちゃだった。吐き気は少し落ち着き、腹痛が帰ってきた。ここで運よくとある駅に着く。ここで最寄駅出発から約20分程度。大学まではまだ倍以上の時間がかかるが今日は休もうと決め、よろよろと電車を降りた。

とりあえずトイレに向かいたい。しかしトイレまでは階段を下らなければならなかった。手すりに掴まりながらヨボヨボのおばあさんよろしく降りる。幸いにもラスト1つの個室が空いており駆け込む。ここからが第2の戦いだった。

とりあえず大を…と踏ん張ろうとしても力が入らず腹痛の原因らしきものを出すことができない。とりあえずこの吐き気とチカチカする目の前を回復させなければどうにもならないと、またまたからだをだらんと預けた。

10分ほど経ちようやく辛うじて踏ん張る力が出たため何発か𝑮𝑶𝑶𝑫 𝑩𝒀𝑬…しかし次は猛烈な吐き気がきたため、なんとかトイレットペーパーで拭き取りパンツも履き頭を便器に近づけた。

吐きたくて吐きたくて仕方なかったが何も出なかった。出てくるのは黄色い液体だけで胃液ってほんとに黄色なんだなぁという言葉がぼんやりとした頭の中で浮かんだ。

何度かその工程を繰り返していると体がまだマシになり動けるようになったが、トイレから出ることが恐怖だった。また気を失うのではないか、吐いてしまうのではないか…怯えながらも出るしかないと感じる。もう30分以上トイレに篭っている。薬を飲んだ方がいいと思う。なんとか頭をフル回転させ近所のドラストを調べた上で外へ出た。

その後無事にドラストへ行くことができ、ノーシンピュアと水を手に入れその場で飲み速攻帰宅した。腹痛はみるみるうちに治まり、私もこちら側の人間になってしまったのだな…と思った。

とにかく体を温めようと帰りに春雨スープを買って帰った。お笑いの日をぼんやりと見て一日を過ごした。


おわり



本当に貧血は怖い。目の前が何も見えなくなる。病院行きます…